ギャラリーM(3F)抽象画家 川端実の画廊

抽象画家 川端 実(1911ー2001)

「ギャラリーM」は世界的抽象画家である川端 実の常設展示画廊です。

川端 実は1911年、日本画家川端茂章の家に生を受けました。
東京美術学校油画科で藤島武二に師事。1936文展鑑査展入選選奨。1939靖国丸にてパリへ。第二次世界大戦勃発により、ニューヨークへ。
その後イタリアから再びフランスに戻りますが、戦争拡大の為1941年イタリア経由で帰国。光風会、日展を経て新制作協会に入ります。
1958年よりニューヨークへ移住。同年、グッゲンハイム国際展個人表彰名誉賞受賞。
ニューヨークニュースクールフォアソシアルリサーチ絵画部教授として教鞭を執りながら、東京画廊、ベティパーソンズをはじめ世界各地で展覧会を開催。
1992年 京都国立近代美術館と大原美術館で個展。1950年代後半に具象から抽象へと変化していったそのペインテイングは、晩年になるに連れ色彩が冴え渡り、今でもなお絶大な支持を得ております。

代表作品

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「紫のフォルム B(1974)」油彩・キャンバス 162×130cm「長方形 赤(1982)」アクリリック・キャンバス 213×168cm「長方形 緑(1982)」アクリリック・キャンバス 213×162cm
「黒衣のイメージ(1987)」アクリリック・キャンバス 213×162.5cm「門のイメージ 緑と紅(1991)」アクリリック・キャンバス 213.4×167.6cm「門のイメージ 赤(1992)」アクリリック・キャンバス 218.5×167.6cm
「門のイメージ 黄(1987〜1988)」アクリリック・キャンバス 213.5×168cm「赤の中のフォルム(1972)」アクリリック・キャンバス 172.3×213.3cm「リズム 茶(1958)」油彩・キャンバス 193×130.3cm

川端 実 年譜

1911年(明治44年)
5月22日 東京市小石川区春日町に日本画家川端茂章、治子の長男として生まれる。日本画家川端玉章は祖父にあたる。
1942年(昭和17年)
滞欧作個展(1/18〜23 銀座三越)を開催し、「憩えるフランカ」「廃墟の音楽会」「祭りの日の羅馬」「広場のカフェー」「古い家」「カンピドリオ博物館前」「裸婦」など30点を出品し、左分賞を受賞する。
1950年(昭和25年)
4月 多摩美術大学教授となる。
1951年(昭和26年)
読売新聞社主催第3回アンデパンダン展(2/27〜3/18)に「裸婦と鏡」を出品する。
第1回サンパウロ・ビエンナーレ展(10/1〜12/末)に「キリコを作る人」を出品する。
1952年(昭和27年)
第1回日本国際美術展(5/22〜6/13)に「ガラス工場」「鏡」を出品する。
1953年(昭和29年)
6月 長谷川三郎、吉原治良、村井正誠、山口長男らと日本アブストラクト・アート・クラブを結成し、会員となる。
1954年(昭和29年)
第18回新制作協会展(9/21〜10/7)に「不安な歯車」「溶接」を出品する。
1958年(昭和33年)
第3回現代日本美術展(5/15〜6/2)に「リズム 黒」「リズム 茶」を出品し、「リズム 黒」が神奈川県立近代美術館賞となる。
10月 第2回グッゲンハイム国際展に「リズム 茶」を出品し、個人表彰名誉賞を受賞する。
1959年(昭和34年)
難波田龍起、斉藤義重、オトナト・トシノブ、山口長男らとサロン・ド・アブリル展(4/14〜19 兜屋画廊)を開催する。
10月 ミラノの第11回プレミオ・リソーネ国際美術展に「コンポジション」を出品、名誉賞を受賞する。
グッゲンハイム国際展に「作品A」を出品する。
1960年(昭和35年)
ワシントンのグレ・ギャラリーで開催の日本人画家6人展(11/15〜12/17)に、岡田謙三、桂ユキ、草間弥生(以上在米)、山口長男、オトサト・トシノブとともに出品する。
1961年(昭和36年)
第6回日本国際美術展(5/10〜30)に「作品B」を出品し、神奈川県立近代美術館賞を受賞する。
グッゲンハイム国際展に出品する。
1962年(昭和37年)
グッゲンハイム国際展に出品する。
1963年(昭和38年)
第7回日本国際美術展(5/10〜30)に「作品」を出品し、ブリヂストン美術館賞を受賞する。
グッゲンハイム国際展に「作品A」「作品B」出品する。
1966年(昭和41年)
ニューヨーク近代美術館で開催の現代日本の絵画・彫刻展に「作品A」「作品B」を招待出品する。
1967年(昭和42年)
カーネーギー国際展に出品する。
コロラド大学美術展に出品する。
1968年(昭和43年)
カーネーギー・インスティチュート主催のビッツバーグ・プラン・フォア・アートに出品する。
ニューヨークのニューヨーク州立大学での展覧会に出品する。
1969年(昭和44年)
個展(1/7〜25 ベティ・パースン画廊)を開催する。
1971年(昭和46年)
個展(1/12〜30 ベティ・パースン画廊)を開催する。
1974年(昭和49年)
2月 ニューヨークのエヴァースン美術館で個展が開催する。
1975年(昭和50年)
神奈川県立近代美術館で回顧展(8/2〜24)が開催され、1950年から1974年までの作品80点、デッサン59点が展観される。
1976年(昭和51年)
インディアナポリス美術館で開催の今日の絵画・彫刻展に出品する。
1977年(昭和52年)
個展(11/29〜12/17 ベティ・パースン画廊)を開催する。
1978年(昭和53年)
個展(11/1〜18 東京画廊)を開催する。
1980年(昭和55年)
ニューメキシコ市のアルブケルク美術館で開催の日本人の心と形展に出品する。
個展(2/26〜3/15 ベティ・パースン画廊)を開催する。
1983年(昭和58年)
個展(1/12〜31 東京画廊)を開催する。
ロンドンのアンリ・ジュダ画廊で開催のグループ展(2/1〜3/5)に出品する。
個展(5/18〜? ジャック・ティルトン画廊)を開催する。
1984年(昭和59年)
個展(1/10〜2/4 ジャック・ティルトン画廊)を開催する。
1985年(昭和60年)
個展(10/29〜11/30 ジャック・ティルトン画廊)を開催する。
1988年(昭和63年)
個展(3/1〜26 ジャック・ティルトン画廊)を開催する。
個展(11/4〜12/7 フロリダ、ヴァージニア・ミラー画廊)を開催する。
1989年(平成1年)
個展(1/23〜2/10 東京画廊)を開催する。
1990年(平成2年)
個展(2/27〜3/28 ジャック・ティルトン画廊)を開催する。
小品個展(11/10〜12/8 東京、ギャラリーサカ)を開催する。
1992年(平成4年)
京都国立近代美術館で近作を中心とした回顧展(4/7〜5/10)が開催され、引き続き大原美術館(5/19〜6/21)でも開催される。タブロー59点、ドローイング22点が出品される。

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